本日はウィーンで本格的な郷土料理を食べたいとお考えでしたら、おススメしたいレストランのひとつ『Griechenbeisl グリーヒェンバイスル』をご紹介したいと思います。
地下鉄の駅シュベーデンプラッツ(schwedenplatz)から徒歩で3分、ギリシャ正教会の隣接しています。1447年創業でウィーン最古のレストランで入り口周辺を見るだけでも十分に歴史を感じることが出来ますね。作曲家、ベートーベン、モーツアルト、シューベルトも訪れ、サインを残している事でも有名です。
ガイドブックに載っている有名なウィーンの料理は全て揃ってますし、なんと、日本語のメニューがあるので『ありがちな、注文した料理と違った!』なんてことにもならず便利です。
元来、ウィーン料理やオーストリア料理というのはありません。640年続いたヨーロッパ最大の王朝ハプスブルク帝国の発展とともに、帝国の中心であったウィーンへ各国から様々な料理がはいってきてアレンジされたようです。
それでは、ウィーン子に人気のウィーン料理をここでご紹介!したいと思います。勿論『Griechenbeisl グリーヒェンバイスル』で召し上がることが出来ます
★グラーシュ Gulasch
ビーフシチュー風のハンガリー風牛肉煮込み料理
★ウィンナーシュニッツェル Wiener Schnitzel
ミラノ発祥のパン粉をつけて両面を焼いた仔牛のカツレツ。ウィーンでは豚肉が人気です。
ウィーンを代表する料理が実はウィーン発祥ではないのは驚きですね。
オーストリア料理という言い方も、本当は間違えです。その理由は各国の独自の文化と料理がアレンジされて、ウィーンで定着したためウィーン料理と呼ぶのが正しい言い方です(ウィーン子もオーストリア料理とも言いますが(笑))
レストラン『Griechenbeisl グリーヒェンバイスル』には通称『サインの間』(マークトゥエインの間)があり、著名人のサインが天井にたくさん書かれています。ここに、有名な音楽家のサインが残っています。モーツアルト、ベートーベンも来ていたレストランでお食事をするのはとても感慨深いですね。
お店の方にお願いすると、どのサインが誰のサインしたものか写真にある長い棒で教えてくれます
サインの間は空いていれば予約なしでも座ることが出来ますが、確実にこの部屋で食事をしたいなら、事前に予約をするといいです。
さて、レストランの入り口のすぐそばの床には小学校の時、音楽の教科書にものっていた
『いとしのアウグスティン』のフィギュア(?)が見られます。そこにはなぜかローマの泉のようにコインが投げられています。この曲は実はウィーン民謡で内容もとても興味深いです。
17世紀にウィーンを襲ったペストをモチーフにした曲で、お金も何もかも全部なくなっちゃったという内容です。グリーヒェンバイスルのあたりの居酒屋でよく出没して仕事をしていたため、アウグスティンのフィギュアが入り口に置かれています。いとしのアウグスティンのルーツを更に知りたい方はいとしのアウグスティンとペストをお読みください。
ガイドブックに紹介されているので観光客の方も多いですが、私はプレイべートでも時々このレストランで食事をします。歴史を感じる店の雰囲気も良く、スタップの方々も皆さんとても親切です。美味しいウィーン料理を堪能したい人は是非行ってみてくださいね。
レストラン『Griechenbeisl グリーヒェンバイスル』
Griechengasse 9,
Fleischmarkt 11, A – 1010 Wien
http://www.griechenbeisl.at
コメント