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アンチエイジングに異常なほど執着したエリザベート皇后

2019/03/19
 

絶世の美女と言われているフランツヨーゼフ皇帝のお妃エリザベート。波乱万丈でミステリアスなエリザベートのミュージカルは日本でもよく上演され大人気ですね。今年2019年は東京・日比谷の帝国劇場において6月7日(金)~8月26日(月)に3ヵ月連続上演されるようです。

日本からいらっっしゃる女性のお客様にはエリザベートファンはとても多く、私もゆかりの地をよくご案内させていただきます。女性に圧倒的に人気な理由に彼女のドマラチックな人生だけではなく、類を見ないエリザベートの美しさ!もあります。

自分でも美しいことを自覚していたエリザベートは『美の追求への異常なまでの執着』といいましょうか、維持するため日常からの努力は相当なもので、彼女の人生そのものだったように思えます。

身長174センチにして体重は45-47キロ ウエスト50センチ そしてくるぶしまで届く豊かで美しい髪、若々しいエリザベートの等身大の銅像がSISI博物館に展示されていますが、均整の取れたスタイルはいつ見てもため息が出るほど美しいです。

今回はそのエリザベートの異常なまで執着した美容法と人気の秘密についてご紹介しようと思います。

スキンケアはローズエキスとミルク風呂

エリザベートはスキンケアにパックを好んで取り入れました。潰したイチゴとオイル、ハチミツ、季節の果物、ごま油のパック、牛乳などをパックに使用し独特の方法を行いました。フランツヨーゼフ皇帝が寝ているエリザベートの顔の上に『仔牛の生肉』を見つけ慌てたというエピソードもあるほどです。

仔牛の生肉ですと新鮮な牛乳のような香りで、低脂肪なのでベトつきすぎずお肌の油分(脂質)を補助するには良かったのでしょうか(実際はお肌にどのような効果があるのか分かりません)

ローションにはローズマリーをアルコール漬けにして蒸留させたハンガリーウォーター、バラの香料が入ったクリームを全身に塗り込み1日3回のマッサージをしました。

ローズの入ったスキンケアは日本でも有名ですね。クレオパトラもローズの入ったスキンケアをしていたそうです。美白、保湿、シミ、そばかす、肌の引き締め、弾力、炎症に効果があり、香りはリラックス効果があります。

オーストリアはオーガニック大国で薬局やドラックストアのようなお店でもローズ成分配合スキンケアを購入出来ます。

オイルの温浴に入ったり、朝5時に起きて水風呂に入りお肌の引き締めも行っていました。水温は7度にし、お風呂には必ず牛乳とハチミツを入れました。牛乳の成分『ガセイン』が角質除去をしてエリザベートのお肌をツルツルにしてくれていたのでしょうね。

引用hofburug wien

若々しい肌を保つために水分と油分を積極的に取り入れ、肌のための良い情報を常に側近に収集させていました。エリザベートは美しい女性ゆえにお肌の老化を異常に恐れて必死にスキンケアをしました。

なお、エリザベートはお化粧をしません。現在残っている彼女の写真は全てスッピンです。本人を前にした男性たちがエリザベートの美しさに言葉を失うのも納得がいきますね。

引用Stadtführungen Wien

毎日3時間かけてヘアケア

エリザベートのくるぶしまで届く豊かな髪はツヤがあり自慢の「美髪」でした。なんと側近はブラッシングをし、冠のように編み上げるのに毎日3時間もかかっていました。ヘアケアの間、エリザベートはハンガリーに親近感があったためハンガリー語を熱心に学ぶ時間としていたそうです。

髪が抜ける事を非常に嫌がったエリザベートに抜け毛がばれないように、ヘアーのお手入れの際、担当者はドレスの裾に粘着テープを付け、抜け毛を隠さなくてはいけなかったそうです。

私が感心しましたのは月に1~2度のスペシャルヘアケアです。

卵黄とコニャックの特製シャンプーを塗りこみ、暫く放置した後洗い流したスペシャルケアをしました。卵黄は髪に必要なアミノ酸を取り入れることが出来るため、パサついた髪をサラサラにする効果があります。天然ですので頭皮にもよく安全です。コニャクは頭皮に刺激を与え引き締めてくれるため、髪にコシ、ツヤがでてくるようです。

クルミの殻の煮出し汁はトリートメント代わりにしました。クルミにはビタミンE,ビオチンがたっぷり含まれ、日焼けによるダメージから守ってくれるだけでなく、煮出し汁(クルミインク)は白髪染にも使用できます。

一日がかりのスペシャルケアーが終了するとツヤを出すために自然乾燥をさせ、乗馬して宮殿内を回ったようです。実際にエリザベートのヘアケアは試してはいませんが、シリコンなど一切含まれていない天然成分を利用したヘアケアは安全で効果がありそうですね。

 

ウエスト50センチを保つダイエット

1日に何度も体重計に乗っていたエリザベートの食事管理も徹底していました。

主食は肉をプレスした肉汁の温かいブイヨンそれに副食として時々少しの野菜です。ウィーンの王宮にある銀食器博物館(SILVERKAMMER)には彼女が肉をプレスしたときに使用した道具が展示されています。下の写真がプレスです。

よく生肉(仔牛の血)をプレスしたものを主食していたのですかとお客様からお尋ねされますが、そのような事実は私は見つけていません。もし本当でしたらちょっと怖いですね。常食として乳製品を食べました。シェーンブルンのファザーンガルテンにはエリザベート専用の乳製品製造所が建てられ、乳牛が飼われていました。そこにはエリザベート専用のサロンもありました。

コーヒーを飲みながら、自分の常食を作り出してくれる牛たちを眺めていたのでしょうか(笑)

乳製品製造所にあるエリザベートのサロンで使用していたコーヒーセット

紅茶、オレンジジュースミルク、牛乳といった飲み物を摂ることが多かったようです。時々卵の卵白に塩で味付けをしたものはいただいていたそうです。

ダイエットトレーニングも毎日欠かさず行いました。ランチの後は王宮にも展示されている吊り輪や股木を使用してトレーニングを行いました。その後鉄を入れた靴を履いて散歩(競歩)に出かけます。9時にはウエストに酢を浸したタオルを巻き就寝です。

引用 Kaiserappertement

夕方6時に体重計った時に体重が増えていたら、減量に励み絶食をしました。しかし、甘いものが大好きだった彼女は、食後のデザート(アイスクリームが好きだったようです)は断つことをせず食べていたようです。

エリザベートは胃が小さくなっていたかもしれませんが、私が彼女のような食事制限をしたらいつもお腹がすいて眩集中力散漫になります。。。

スポーツも万能で乗馬、水泳を行っていました。お散歩もダイエットのためにものすごく早く、お供についた側近はエリザベートについていくのが大変だったそうです。

老化を非常に恐れたエリザベートは毎日がアンチエイジングとの戦いです。お肌のお手入れ、ダイエットのためのトレーニングは執着よりも強迫観念のように感じます。美しい自分のイメージを保つために30歳以降は写真撮影禁止、42歳以降は自分を見ながら肖像画を描く事も禁じます。人前では扇で顔を隠すようになります。

何故こんなに異常なほどアンチエイジングや美の追求に執着したのでしょうか。それは彼女が美しさが、フランツヨーゼフ皇帝だけでなく男性の心を一瞬に虜にし、誰にも有無を言わせない武器になっていると信じていたからです。

いつの時代も女性は美を追求し続けるものです。美しさにアイデンティティを見出したエリザベートに、多くの女性が憧れるのは納得がいきますね。

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