皇后エリザベートヴィンターハルターのドレスデザインルーツを探る

エリザベート

本日はヴィンターハルターの肖像画に描かれている有名なエリザベートのドレスがどのような経緯で作成されたのか、いくつか説がある中で興味深い話をいたしましょう。

1837年フランスの ジャック・マンデ・ダゲールが ダゲレオタイプ写真(銀板写真)を発明 し、2年後にフランス科学アカデミーの会議で発表されてから、銀盤写真は瞬く間にヨーロッパ中で人気となりました。

高貴な人々の間では写真のコレクションが大変人気となり、その写真は「名刺」の大きさ6×9 cmで作成され、段ボールに貼り付けられています。

皇后エリザベートは写真を撮られるのはあまり好きではありませんでしたが、彼女も世界中にある「美しい女性写真コレクション」に努力を惜しみませんでした。

ハプスブルク家の親族が旅行した時も購入する事をお願いしただけでなく、パリ、ロンドン、ベルリンなど海外に赴任している外交官、将校にまでも頼んで自分の元へ送らせていたほどです。彼女は写真の大規模なコレクションアルバムを作成しました。これは「ヨーロッパの美しさの写真」と呼ばれています。

その写真集に掲載されている女性達はダンサーや女優だけではなく、
サーカス、花柳界の女性達のもあったわけですが、皇后エリザベートの興味は「美しい女性」であって、職業、身分にはこだわらなったようですね。

そしてついに衝撃的な写真に出会います。

その写真に写っていた女性は、かつてナポレン三世に寵愛を受けていたカスティリョーネ伯爵夫人です。彼女は有名なパリの写真家ピエール=ルイ・ピアソンと大変親しく、何時も最先端を行くファッションをまとい、自らポーズを取り数百枚に及ぶ写真を撮らせています。そして、写真にテーマを付けて演出しました。

皇后エリザベートが一目ぼれした衝撃的な伯爵夫人の写真タイトルはモーツアルトのオペラ魔笛に出てくる【夜の女王】でした。写真に見える6連の真珠ネックレスは彼女のトレードマークでもあり、生涯手元に残していたものです。

フランツ・ヨーゼフ皇帝と魔笛のオペラを見ていた時に、夜の女王が着ているドレスを見て魅惑され、自分にも同じデザインのドレスを注文したとも言われていますが、色は違えども、写真にかなり近いデザインのドレスを制作させたように見えますね。髪型もそっくりです❣️

※余談ですが、美しさが武器だったカスティリョーネ伯爵夫人も、エリザベート同様「老いる事」に恐怖を感じ、40歳を過ぎてからは、部屋を真っ暗に塗り、鏡は反対向きにして、ブラインドを下ろして日中は外出しなかったそうです。

さて、次回はオートクチュールの父として有名なイギリス人のデザイナーシャルル・フレデリック・ウォルトについて説明をしますね。

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