オーストリアにおける新型コロナウィルス情報2021年8月

オーストリア新型コロナウィルス情報2021

本日は2021年8月オーストリアにおける新型コロナウィルス情報です。

アイキャッチ画像は近所に張り出されているコロナ検査兼ワクチン会場で、予約がなくてもすぐに『ファイザー』ワクチンを接種することが出来ます!と書いた張り紙です。

7月1日の規制緩和より、現在、レストラン、カフェなど再オープンしているウィーンでは、街並みで行き交う人々を見ると、コロナ渦であること忘れてしまいそうなほど活気が戻っています。ワクチン普及率が多いせいか、バカンスにお出かけ中の人も多いです。

とはいうものの、多くの人の予想通り、コロナウィする新感染者が増えており、8月3日7日間指数は平均37,2(ウィーン50、ザルツブルク53)です。

本日は年齢層別新型コロナワクチン感染者年齢層比較とワクチン接種した人の数、ワクチン普及に努めるウィーンの様子をご案内しましょう。

新型コロナウィルス感染者が15-24歳に拡大

下のグラフは過去45日間における年齢別7日間指数です。以下グラフはオーストリア国営放送局

15-24歳の感染者が一番多いことがお分かりいただけると思います。7月中旬にはナイトクラブ再オープンでクラスターが発生しました。

下のグラフの青色は集中治療室で現在治療を受けている数です。オーストリアは今のところ医療崩壊には直面していません。

下のグラフは年齢別に分けられた死亡者数です。感染者数が拡大していますが、死亡者数は減少しているのが分かります。

ワクチン接種の効果により50歳以上の感染者が減少し、重症化する人数も並行して減少しています。なお、15-24歳層に拡大しているのはデルタ変異株であり、感染力が強い事が分かります。

ウィーンにおける年齢別ワクチン接種数

では、ウィーン市でのワクチン接種数を見て見ましょう。ウィーンの人口1.921.153人に対し、ワクチン接種数2.069.230(うち第一回目ワクチン接種数1.150.684)です。人口の半分以上はすでに2回目の接種が終了しています。

下のグラフは年齢層別ワクチン接種数です。

働き盛りの50-59歳のワクチン接種数が最も多く、日本と比較しますと30.20代にもワクチン接種する人が増えています。

夏以降の感染拡大防止に予約不要のワクチン会場設置

現在はウィーンの数か所会場で予約必要なく、ワクチンが受けられるキャンペーンが行われています。フィルムフェスティバルの会場市庁舎フィルムフェスティバルに予約不要のワクチンボックス設置! やシュテファン大聖堂など観光名所にもワクチンボックスが設置されています。

オーストリアセンター会場では、今週、希望のワクチンを選べるキャンペーンが実施されました。

※ファイザー、モデルナは12歳以上、アストラゼネカとジョンソンエンドジョンソンに関しては18歳以上の規定があります。ファイザーの人気が高いです。

8月4日よりワクチン接種バスも市内を走ります。18歳以上はジョンソンエンドジョンソン、18歳以下はファイザーワクチンの接種、一時間で16名まで接種する事が出来ます。ウィーンにお住まいで停車駅、時間等詳細を知りたい方はワクチンバスのインフォをご覧ください

どの会場でも必要なものは身分証明のみ、もし、所有しているのならE-CARD(オーストリアの保健証)を持っていけば、ワクチンを接種することが出来ます。

ウィーン市は秋以降に再びコロナ感染拡大防止のため(夏のバカンス帰りでデルタ株に感染発覚した人も増大してます)色々と工夫をしてワクチン接種を促すように努力しています。

しかし、ワクチン2回接種しても、コロナに感染しないというわけではないのので、自宅で出来るPCR検査キット(72時間有効)の配布、私達ガイドは週一回指定場所で受けられるPCR検査、薬局での抗原テストなど、コロナに感染しているかすぐに調べられるようになっています。これらの検査は全て無料です。

私はワクチン反対派、賛成派のどちらでもありません。ご自身で良く調べて判断するとよいと思っています。ワクチン接種後の副作用がどのような症状だったか、感染者の症例など詳細をもっと具体的に発表されることで、自分が接種するかどうか判断しやすくなるのではないかと思っています。

ただ、ワクチン接種をしないと決めた人、疾患などお持ちで接種出来ない、接種を様子見している人々が今後、肩身が狭い世の中になって欲しくないと願っています。

新型コロナウイルス関連情報(在オーストリア日本大使館)

最後に7月1日から8月31日までの制限措置をこちらに転送しておきます(在オーストリア日本大使館より)
日本人は8月31日まで、旅行者としてオーストリアを訪問する事が可能になっています。詳しくは大使館のホームぺージに記載されますので、9月以降、旅行を計画されている方は、今後発表される在オーストリア日本大使館からの情報を参考にされる事をお勧めします

【措置概要】
1 一般事項
(1)陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要でない屋内の公共の場では、原則としてマスク着用を義務付ける
(2)原則としてマスクはFFP2マスクに限定しない。着用義務については、6歳未満は適用除外とする。
(3)陰性証明書、接種証明書、抗体証明書の提示義務については、12歳未満は適用除外とする。
(4)入場に際して陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要な店舗、施設では顧客に個人情報登録を義務付ける

2 陰性証明書、接種証明書、抗体証明書
(1)陰性証明書は、検体採取から24時間以内の当局に登録した陰性の自己抗原検査結果、検体採取から48時間以内の権限を有する施設による陰性の抗原検査結果、検体採取から72時間以内の権限を有する施設による陰性のPCR検査結果のいずれかとする。
(2)接種証明書は、初回接種から22日以上経過して3ヶ月以内のもの、2回目を接種して初回接種から9ヶ月以内のもの、接種が一度で済むワクチンの接種から22日以上経過して9ヶ月以内のもののいずれかとする。
(3)抗体証明書は、3ヶ月以内の中和抗体証明書、または6ヶ月以内の治癒を証明する医師の診断書とする。

3 集会
(1)100人を超える集会は当局への届け出を義務付ける。入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要
(2)500人を超える集会は当局の許可を得る。入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要。
(3)100人を超える場合は感染対策コンセプトを作成する。

4 飲食店
(1)入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要。
(2)座席が固定されない場合、入場者数を最大収容人員の75%に制限する。
(3)持ち帰りの場合は陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれも不要(ただし、屋内ではマスク着用義務)。

5 宿泊施設
(1)入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要。
(2)飲食店、プール、フィットネスセンターなどの利用には別途、陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要。

6 商店
入場に際して陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれも不要(ただし、屋内ではマスク着用義務)。

7 サービス業
(1)身体が接近するサービス業への入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要。
(2)身体が接近しないサービス業への入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれも不要(ただし、屋内ではマスク着用義務)。

8 スポーツ・遊戯施設
(1)博物館・美術館・図書館を除き、入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれかの提示が必要。
(2)博物館・美術館・図書館への入場には陰性証明書、接種証明書、抗体証明書のいずれも不要(ただし、屋内ではマスク着用義務)。

【各州による新型コロナウイルス対策措置】
オーストリア政府の措置に加えて、以下のとおり各州が独自に措置をとっている。

●3G規則については、PCR検査、薬局または検査ストリートでの抗原検査のみを認める。連邦省令にある自己抗原検査は認めない
●3G検査は6歳未満を適用除外とする。連邦省令では12歳未満となっているがこれは不十分。
●病院の訪問者は患者当たり一日一人とし、FFP2マスクの着用を条件とする。連邦省令での人数制限なしと一般マスクは不十分。

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