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海外旅行保険が必要なわけ
週一回のLIVE配信をさせて頂いておりますと、参加者の方から『コロナが落ち着いたら、必ずウィーンへ行きます。その時は是非ガイドをよろしくお願いします』と嬉しいご意見をよく頂きます。
海外が今ほど遠く感じる事はありませんね。その反面、安心して旅行が出来るようになった時のために、心ワクワクしながら、観光したい箇所やホテルなど旅行計画もかねて調べていますいらっしゃる方も多いかと思います。私もそうです。皆様にお会いできるのを今か今かとお待ちしながら、新しいツアーを準備しています。
近年では、旅行会社を通さず、ご自身がネットでホテル、航空券を予約して、気軽に海外旅行へ来られるお客様も増えてきています。
ここで、忘れてはいけないのは重要な準備の1つに海外保険加入をする事です。
海外旅行の保険の大切さをあまり実感しずらいと思いますので、今回は海外保険が必要になる場合や、どのようなタイプの保険があるのか、実際に私がお客様にアテンドした例を挙げてご紹介したいと思います。
海外保険が必要なケースと支払方法
海外旅行へ行く際に、旅行会社で団体ツアー、ホテル、航空券、まだ現地ガイドなどを予約した場合は、海外保険もおススメしてくださいますが、全く個人で準備すると『本当に加入する必要があるだろうか?』と、疑問に思うかもしれません。
しかし、海外にいますと、日本とは違った食生活、旅行の疲れなどが原因で、生命の危機に晒される病気でないにしても、食あたりや風邪をひくこともあります。また、思わぬ事故、例えば転倒して怪我をすることもあります。
それだけではなく、盗難やスリ、置き引きに逢ってしまったり、スーツケースの破損、ホテル内にある物を壊してしまったなど、損害責任が生じる思わぬハプニングに遭遇する事もあります。
海外保険に加入していましたら、上記の件は殆どカバーしてもらうことが出来ますので安心ですね。
自分は大丈夫と思っていても、避けられない事もありますし、特に病院に行くことになりましたら、高額です。ウィーンは救急車を呼ぶだけでも500ユーロもかかるのです。
注意 「(1ユーロ130円前後として約65,000円!!)」
医療通訳で海外保険を利用した例
もしも、アテンドしているお客様が不慮の事故に遭遇したり、思わぬ病気になり、現地で病院へ行かなければならない場合、私は加入している保険会社に必ず連絡を取ります。
ウィーンの場合、プライベート病院、総合病院があり、保険会社によっては、病院を指定してくる事もあります。ここで例を挙げてみたいと思います。
1.旅行中盤にお疲れが出たようで、お客様が夜、高熱を出されました。
風邪薬はお持ちでしたが、次の日に別の国へ移動だったために、お医者様に診察して頂きたいと連絡がありました。私はすぐにお客様のお持ちの海外保険会社とコンタクトを取り、ホームドクターをホテルに呼んだあと、医療通訳としてお客様のホテルへ向かいました。
診察をして、抗生物質を出してもらいました。このようなケースの場合は、お客様が一度お医者様へお支払いを建て替え、日本に帰国後保険会社に請求書を提出して請求する事となります。
2.お客様が転倒して、立ち上がる事が出来なかったために救急車を呼び病院へ行きました(救急車が到着までの間、保険会社へ電話しました)
私は怪我をしたお客様が参加している団体グループのガイドを担当していましたので、そのまま医療通訳としてお供しました。
残念なことに検査の結果、股関節骨折していましたので、手術、入院となりました。お客様は事前に海外保険に加入しておりました。病院の手続き、保険会社とのやり取り、医師の通訳、入院費など自己負担ですとかなりの高額な医療費になります。お客様は保険適用となりましたので、手術代、入院、治療費など、病院への支払いは保険会社が病院へ直接支払いました(メディカルキャシュレスサービス)
尚、医療通訳代などはケースバイケースで、個人旅行の場合、お客様が最初にお建て替えして、後日、日本帰国後に請求する事もあります。私個人のお客様で保険適用になった場合は、その金額で収まるようにお仕事をさせて頂きます。医療通訳はガイドと違い、一度に同時進行で色々な事をこなしていきますのでかなりの神経を使います。医療通訳が現地支払いとなった場合、個人旅行のお客様はカード支払いが出来ないとお考え下さい。また、救急車代はお客様が現地で建て替えをして、後日請求となります。
※全ての病気が保険適用になるわけではありません。もともと持病があり、無理をして海外旅行に来たために病状が悪化した場合などは、厳しい審査があります。
入院された場合は、保険会社が直接病院へ支払ってくれるケースが殆どですが、通院の場合は一度立て替えると考えてよろしいと思います。
海外旅行保険の種類
海外旅行保険はクレジットカード付帯のものと保険会社の海外旅行保険の二種類があります。
クレジットカードに付帯されているものにつきましては、補償されている金額、内容がカードの種類によって違います。また、旅行代金(ホテル、飛行機代)をそのクレジットカードで支払わないと補償されないといった自動付帯ではなく、利用付帯のものがあると、お聞きした事がありますので、必ず事前に各クレジット会社のにサービス内容を確認をしてください。
旅行会社でも海外保険を販売しています。こちらは購入される時に、旅行会社の方と相談しながら、目的にあった海外保険を申し込むことが出来ます。
また、出発空港でも海外保険に加入する事が出来ますが、渋滞に巻き込まれたなど、時間に余裕がない場合も考えられますので、事前にお申込みいただくことをお勧めします。
長々と海外保険についてご案内しましたが、私も来年に向けて、皆様にウイーン旅行を楽しんでいただけますよう、色々と準備をしています。皆様も旅行準備の1つとして、思わぬハプニングに備え、海外旅行保険に加入して、安心してウィーンにいらしてくださいね。
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