ウィーンにある日本庭園『世田谷公園』

ウィーンの庭園、公園

ここ数日、暖かい日が続き、色々な花々が一気に咲き始めました。

4月1日より4月11日まで、コロナ規制措置が再び強化されて、スーパーマーケットなど、生活必需品以外のショップ、美容室などはクローズとなりましたが、散歩は許可されていますので、冬よりは気持ちが随分と楽です。

19区にある日本庭園『世田谷公園』が4月1日より再オープンされました。日本のシンボル『桜の花』が咲く、今の季節は大変美しいです。

明日からまた、気温が下がるようなので、散歩がてら出かけてきました。今回はその様子もかねて、美しい世田谷公園をご紹介したいと思います。

世田谷庭園について

1984/85年以来、ウィーン19区Döbling地区(デープリング地区)と東京都世田谷区は姉妹都市であるため、19区に日本庭園を建設するという計画がされました。

4700平方メートルある庭園の設計、芸術的作園は日本の造園家、中島 健氏によって行われ、1992年に開園されています。

庭園は、日本庭園に欠かせない滝、泉、池、石を設置し、日本の植物,モクレン、桜、竹などが植えられています。今日(4月1日)は、今年のオープン日であり、最高気温も25度まで上がりましたので、多くの人が世田谷公園を訪れていました。

入り口にある階段を上がると、京都にある修学院離宮をモデルにした、とくさばりの竹の門があります。ここに立つと、日本へ戻ってきたような感覚になります。

また、入口の横には『不老門』と書かれている石碑があります。この門をくぐると、時間がゆっくり過ぎる=歳を取らないという意味ですが、この門をくぐって、訪問者が公園へはいると、楽園である事を表しているようです。

ソーシャルディスタンスを取りながら、皆さん写真に美しい桜の花を収めていました。外は混雑していない場所は、マスク着用義務ありませんので、誰も着用してなかったですね。

上部の泉から流れる水は、木製の橋の下を通り、睡蓮の池へ流れ込んでいて、そこには亀、鯉などがいます。池の側に茶室があるのが、写真からお分かりいただけると思います。

鯉も毎年大きく成長しています。立派な鯉ですね。

ウィーンにある庭園と日本庭園を比較すると、こちらの庭園は敷地が大きく、噴水、池、ベンチなどがあり、花や自然を感じながら散歩したり、ランニングしている人もいます。芝生のある庭園では、日光浴や読書、ランチを食べたり、友人と楽しくおしゃべりを楽しむ人々など見かけます。

お庭があるお宅にお邪魔すると、ガーデニングできれいな花々や、木が植えられている他、プールやバーベキューセット、ガーデン用のテーブルと椅子が置いてあり、天気の良い日は庭で過ごすといった感じでしょうか。

ウィーンの方々は、庭園や庭を楽しむ空間として利用している方が多いです

日本庭園は、緊張感のある静寂な空間を感じます。眺めて(静観)、心を落ち着かせ、我を見つめなおす。。伝統的な日本の文化ですね。

日本人は『静』の空間や時間を大切にする民族だと、ヨーロッパに住んで改めて自覚できました。

気が付くと、オーストリアでの生活が既に25年を過ぎていました。時間のたつのは早いです。世田谷公園へ行く度に、日本人である誇りと心のバランスを取り戻すことが出来る事にいつも感謝しています。

Setagaya Park 世田谷公園

住所 Hohe Warte 8 1190 Wien

★開園
4月1日から10月31日まで
★開園時間
4月、9月  7時から20時まで
5月から8月 7時から21時まで
10月    7時から19時まで

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