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オペラ座舞踏会2019年の魅力

 

今、ウィーンは舞踏会のシーズンです!その中でも頂点と言えば『国立オペラ座舞踏会』今年2019年は2月28日に開催されます。

今年はオペラ座生誕150年と記念すべき年でもあり、素晴らしい企画が次々と発表されています。なんと、オペラ座の舞台後方部分では、ウィーン在住日本人照明デザイナー伊藤恵さんとのコラボによる『日本の空間』が設置されます。

今回は2019年オペラ座舞踏会の魅力について書いてみたいと思います。

アンナ ネトレプコの美しい歌声がオープニング

オペラ座舞踏会のオープニングで美しい歌声を聞かせてくれるのはオペラ界のスーパースターアンナ ネトレプコ(Anna Netrebko)と彼女のご主人でテノール歌手ユシフ エイヴァゾフです。ご本人達もこの名誉を非常に喜んでいるようです。

一曲目はプリマドンナ ネトレプコの18番でもあるIL BACCIO(口づけ)を歌ってくれます。私も国立オペラ座でネトレプコのオペラ『アンナ ボレーナ』を観に行ったことがあります。会場の心を一瞬にしてつかむ美声、完璧なテクニック、迫力のある表現力と演技、そして彼女の美貌に圧倒されました。

国立オペラ座舞踏会でもオープニングから参加している人だけでなく、テレビ中継を見ている人も感動の渦に巻き込まれることでしょう。

下記の動画は2007年の時のオペラ座舞踏会でネトレプコが歌っている様子です。

2019年国立オペラ座舞踏会 演奏予定曲目

1曲目 アンナ ネトレプコ  口づけ Il bacio Luigi Arditi
2曲目 ユシフ エイヴァゾフ 誰も寝てはならぬ オペラ トゥランドットより Nessun dorma Turandot
3曲目 デュエット あぁ 麗しの乙女 オペラ ラ、ボエームより O soave fanciulla La Boheme

2019年デビュタントのティアラデザインは『ドナテラ ベルサーチ』

本来、デビュタントとは『社交界デビュー』の意味で、良家の女性のお披露目パーティでしたが、お見合いの意味もあったようです。現在はダンス教室に通っている17歳~23歳までの男女がオーディションによって選出されます。服装は男性は黒の燕尾服に白に手袋、女性は白のイヴニングドレスに肘上までくる白い手袋を着用します。

毎年思うのですが、デビュタントに参加する女性は皆若々しくとても綺麗で、男性もスマートで貴公子に見えます。オペラ座舞踏会でのデビューは彼らにとっては選ばれた人であり、その誇りが更に美しいオーラを放つようでしょうか。

洋服は各自で用意しますが、ティアラはオペラ座がプレゼントしてくれ、毎年違ったデザインをオーストリアが誇るクリスタルの老舗スバロフスキー社にて制作されます。今年はドナテラ ベルサーチのデザインによるものです。

2019年のティアラのテーマはワーグナーのオペラ『ラインの黄金』です。ライン川で3人の妖精によって守られている金を、太陽の光がライン川の奥深くを貫通し、『ラインの黄金』が照らされる重要なオペラシーンです。

ベルサーチは光があたってラインの黄金が輝かやいているように、380個のスワロフスキークリスタルを使用しました。今からティアラを着用して踊るデビュタントを見るのをとても楽しみにしています。

写真引用 KRONE.AT

マダム バタフライを彷彿させる日本の空間がオペラ座舞踏会に設置

写真引用 VIENNA.AT

2019年のオペラ座舞踏会ではウィーン在住の日本人照明デザイナー 伊藤恵さんとのコラボによる日本の空間が設置されることになりました。

クラシックファンが多い日本では毎年沢山の方がウィーン国立オペラ座の公演を観にいらっしゃいますし、引っ越し公演においては日本で何度も開催されているほど日本と国立オペラ座は大変深い親交があります。

今回、オペラ座後部一角に設置される『日本の空間』はまるでプッチーニのオペラ『マダム バタフライ』を彷彿させるような美しい空間だそうです。中心には桜の木、幸運の鶴の折り紙、そして伊藤恵さんのデザインによる照明が設置されています。

伊藤さんは空間に相応しい布を選ぶために日本に帰国したそうです。伊藤さんの照明デザインではよく着物の生地を使用しています。今回も着物を生地を利用し、空間に心地よい光を放つ照明を演出したようです。

着るものを照明のカバーとして利用するのはヨーロッパ人にはあまり馴染みがありませんが、伊藤さんは日本ではリサイクルは日常的な事と語っています。かつては着なくなった着物はテーブルクロスなど使用する事で物を大切にした『長い日本の古い伝統』を照明にも受け継がせているようです。

国立オペラ座舞踏会とは

「オペラ座舞踏会(オーパンバル)」とはオーストリア共和国の大統領の主催で、年に一度ウィーン国立オペラ座で開催される舞踏会です。舞踏会の中でも格式が高く、毎年世界的に有名な著名人、スターも招待されて参加しています。

その始まりはウィーン会議(1814-1815)からと言われていますが、その時はまだ国立オペラ座は建築されていません。会議にはナポレオン戦争に参加した各国の政府関係者が会議は進まずに宮廷劇場で舞踏会を開催したところから来ているようです。

1877年にその当時の皇帝フランツ ヨーゼフがオペラ座の一部で舞踏会のセレモニーを行いました。その後ハプスブルクは崩壊しますが、当時の華やかな帝国時代を懐かしむ行事として1922年に再び国立オペラ座が開催されます。舞踏会か正式にオペラ座舞踏会と言われるのは1935年からです。

正面玄関が毎年オーストリアの国旗の色で装飾されます。

写真引用 VIENNA.AT

会場はヨーロッパ中の花約8万本で豪華に飾られ、踊るスペースとして、平土間客席を取り外し、舞台と同じ高さに設定します。2019年の花の色は赤-オレンジ-紫を使用します。まるでワーグナーのオペラ『ラインの黄金』と『ワルキューレ』の魔法の炎の色のようです。

オープニングのファンファーレ、国家が流れた後、2019年は144組、13の国籍の社交界デビューをするデビュタントたちが入場してきます。次にバレエ、オペラ歌手を披露してくれます。

それが終わると、デビュタントがダンスを披露します。大人への仲間入りをする初々しさがとても素敵です。最後にヨハンシュトラウスの「美しき青きドナウ」の曲が流れ、「ALLES WALZER」(さぁ みんなで踊ろう!)のかけ声とともに、今まで見ていた他の参加者も混じって、いっせいに踊り始め、朝の5時まで宴が続きます。

服装は男性は燕尾服 女性は床までつくイブニングドレス着用です。

気になるお値段は、入場料のみ290ユーロ テーブル席は200ユーロから 舞台で席に座るとなると10000ユーロから20000ユーロもします。ヨーロッパの社交界デビューにふさわしいお値段です。踊らなくても入場料を購入すると、誰でも参加することが出来ます。

簡単なステップを一日レッスンで覚えて参加してもいいですし、きっと素晴らしい思い出になると思いますので、一度ウィーンで舞踏会に参加したい方は国立オペラ座舞踏会を是非お勧めします!

国立オペラ座舞踏会は世界中の舞踏会でも格別です。映画のワンシーンを体験しているような、おとぎの国にいる気持ちにしてくれます。テレビやYOUTUBEでも観ることが出来ると思いますので興味のある方はご覧になってくださいね。

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