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モーツアルトの葬儀とザンクトマルクス霊園

 

ウィーンにはクラッシック専門、ファンの方が毎年沢山訪れ音楽の史跡をご案内させていただきます。旧市街地にはモーツアルトハウスや彼のゆかりの場所が多く、お土産屋さんでもモーツアルトチョコが売られているため、街の中心を散策している時にはモーツアルトについてお話を良くさせて頂きます。

本日はモーツアルトのゆかりを巡るツアーでしたので、沢山の史跡をご案内させていただきました。その中で観光中にご質問があったモーツアルトの葬儀について書いてみたいと思います。

モーツアルトの死因は一体?

モーツアルトは1971年12月5日午前1時頃35歳で亡くなります。モーツアルトの死因は毒殺説など沢山の憶測がありますが、現在はウィルス感染によるリュウマチ熱もしくは連鎖球菌口頭炎で亡くなったと言われています。

モーツアルトの義理姉の記録によると、亡くなる前は身体、関節、特に首の部分はパンパンに腫れていて、ペンを持つこともパジャマのボタンを閉める事すら出来なかったそうです。水銀塩の処方と瀉血による治療はモーツアルトの死を急速に早めてしまったようです。

モーツアルトは亡くなる寸前に妻コンスタンツェに『毒を盛られた』と言っており、この事から死後10年経ってモーツアルトの名前が世の中に広まるにつれ、サリエリが毒殺したらしいとウィーンで噂になります。その頃サリエリは精神的な病気にかかり噂を真実のようにモーツアルトを殺したと主張し始めたようです。(有名な映画モーツアルトの映画になりました)

引用 RADIO KLASSIK

しかし本当の決定的な死因はわかっておりません。私はモーツアルトは幼少期にリュウマチ熱を発症しているため、不摂生な生活と不適切な治療が大人になって連鎖球菌によって急性関節性リュウマチになってしまったのではないかと予測しています

モーツアルトの葬儀はシュテファン大聖堂内の礼拝堂

葬儀はシュテファン大聖堂の左手、地下納骨堂の傍にある小さな礼拝堂で行われました。

借金を残して亡くなった夫のために、妻コンスタンツェがパトロンであるスウェーデン男爵に援助をお願いをして取り仕切ってもらいます。当時のウィーンでは葬儀法というものがあり、第一等級~第四等級の4段階に分かれていてモーツアルトは一般市民として第三等級の葬儀を行っています。

当時の通貨はグルデン(1グルデン 約3000円)ですので、モーツアルトの葬儀費用は約1万円程度の費用だったそうです。年収にして一般市民の10倍はあったであろうと言われていたのに経済観念がなかったモーツアルトの葬儀は質素でした。

参列者も親族と数人の友人だけだったようです。

葬儀が終わった後、教会外部の北東にあるクルツィフィクス礼拝堂「死者のための礼拝堂」に48時間安置されました。カタコンベの出口の横にあり、目の前は地下駐車場があります。

 

中を覗いてみると、十字架の下には1791年12月6日にモーツアルトがこの場所に安置されたと書かれています。

モーツアルトのお墓にはモーツアルトがいない?!

マリアテレージアの時代にシュテファン大聖堂の周辺の埋葬が禁止され、息子ヨーゼフ2世になると墓地もウィーンの郊外へ移転させています。

一般市民の埋葬は麻袋に遺体を包み、リサイクルの棺で墓地に運ばれます。親族や関係者は条令によりウィーンの城壁門までしか参列することが出来ませんでした。

モーツアルトはウィーンの中心から約4キロ離れたザンクトマルクス霊園の共同墓地に埋葬されました。大きな穴が掘られていて、その中に遺体を入れ石灰をかけます。何体の遺体が入ると土で蓋をしてまた別の穴に埋葬されます。

モーツアルトの死後17年後、コンスタンツェがモーツアルトの遺体を探そうとしますが、十字架も墓石もなかったため、埋葬された場所を特定する事は不可能でした。多分、ここに埋葬されたであろうという場所に記念碑が建てられました。その記念碑も現在は中央墓地に移転しています。

勿論遺体は確認されていませんので、記念碑だけの移動となりました。

しかし、モーツアルトがザンクトマルクス霊園に埋葬された事実を忘れないようにと、墓地の管理人がその辺にあった石と天使の石像を記念碑のあった場所へ設置し現在では第二のモーツアルト記念碑があります。

ザンクトマルクス霊園は現在新しくお墓を建てることが出来ません。門から一本道を進むと十字架にかかったキリストに突き当たり、左側にひっそりとモーツアルトの第二の記念碑を見つけることが出来ます。野生(?)のくじゃくやリスが生息しており、運が良ければ出会うことが出来ます。

引用 WIKIPEDIA

モーツアルトは2つの記念墓碑があるにもかかわらず、お墓下で安らかに眠っているかどうかはわからないわけです。ザンクトマルクス霊園のどこかできっと眠っているのでしょう。

ザルツブルクにあるモーツアルトテリウム財団によっておそらくこれはモーツアルトの頭蓋骨であろうと言われているものを保管しています。2001年にDNA鑑定をしていますが、本物かどうか現在も断定できないようです。

映画『アマデウス』で見たモーツアルトのように自分の作曲した曲が260年以上たった今でも演奏されているのを天国から子供のようにはしゃぎながら眺めているのでしょうか

引用NewspaperAlum

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