春らしい天気になったと思えば、また冬に逆戻りのウィーンです。このご時世ですから、楽しみと言えば、食べることに走りがちですけど、コロナ渦に負けず美味しく食べられる事に感謝しまして、本日はウィーンにある有名なチョコレート屋さんをご紹介したいと思います。
有名なチョコレート屋さんで、一番最初にご紹介したいのは、
「Altmann & Kuehne(アルトマン・ウント・キューネ)」
街の中心グラーベン通りにあり、創業1928年から伝統を守り続け、丁寧に手作りされた一センチほどの小さなチョコレートが、宝石箱やタンス型のボックスにぎっしり詰まっていて、ウィーン土産にも大変人気です
店内もチョコレート箱のように広くはないですが、チョコレート箱にすでにチョコが詰められた商品がたくさん並んでいます。
箱の形もタンス型、宝石箱型、ハート型、ソーイングボックス型、スーツケース型などあります。この通りにはかつての貴族の館が並び、彼らの家には必ずと言っていいほど、アルトマンアンドキューネのチョコレート箱があり、食べた後も宝石箱やソーイングボックス代わりに使用していたとか。
貴族御用達チョコレートですね💓
創業者エミル・アルトマンとエルンスト・キューネはハプスブルク帝国時代より、チョコレートを作っており、王宮御用達のお店でしたが、現在、その書類は残っていません。ビジネスを広げ、3店舗あったお店は、このグラーベンのお店のみ残っています。
1938年、アンシュルス時代に、ユダヤ人であったエミルとエルンストは、ニューヨークへ移住しています。この店を守り通したのは、アルトマンアンドキューネのチョコレートを愛し続けた、従業員メルセック氏の功績にほかなりません。
中に入りましたら、ゆっくりと店内もご覧ください。ウィーン工房で有名な建築家ヨーゼフ・ホフマンによって、1934年に内装された本店グラーベンの店内は現在もそのまま残っていて、指定建造物に認定されています。
チョコレートのお値段は決して安くありません。創業以来の作り方ーチョコレートを手で丸め、装飾して、丁寧梱包して、手間暇をかけているため、大量生産出来ない、お値段相当のコストと時間をかけた、職人技の賜物だからです。
味はウィーンの伝統マジパン、ココア、ヌガー、ヘーゼルナッツからフルーツ系まで豊富にあります。箱なしでも、好みのものを、好きな数だけ購入する事は可能です。
もし、大切な人や自分へのお土産に購入されるのでしたら、ちょっと奮発して、箱入りのものはいかがでしょうか。箱、デザインもウィーン工房のデザインでとてもおしゃれです。
包装の仕方も伝統のままで、写真だけだと伝わりずらいですが、テープで途中で止めることなく、包装し、ひもでしばって、最後に飾りのシールを上にぺたんとはるだけです。チョコ作りから包装まで全てが芸術作品を感じさせてくれます。
アルトマンアンドキューネのチョコレートを知ってから、チョコレートを味わって頂くという意味が分かった気がします。イースターが近いので、イースターバニー柄のチョコレートを、自分へのご褒美に(何のご褒美だろう。。(笑))購入予定でいます。
Altmann & Kühne アルトマンアンドキューネ
Am Graben 30 1010 Wien
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