ウィーンから南へ26km離れたウィーンの森に位置する街バーデン・バイ・ヴィーン【Baden bei Wien】がユネスコ世界遺産リストに登録されることが決定しました。
バーデンはローマ時代からの温泉地として知られている、こじんまりとした中にも文化の薫り高い、可愛らしい街です。通常はバーデン・バイ・ヴィーンBaden bei Wien(ウィーン近郊のバーデン)と表現されます。これはドイツのバーデン、バーデンと区別するためであり、現在でも温泉療養として使われています
バーデンは単独でユネスコ世界遺産に登録されたわけでなく、『偉大なヨーロッパのスパ(温泉保養地)』として、7か国11の温泉保養地のグループの1つとしてリストに登録されています。
以下はリストに登録された他の国々です。
【ベルギー】スパ、【チェコ 3個所】フランティシュコヴィラズネ、カルロヴィヴァリ、マリアーンスケーラズネ、【フランス】ヴィシー、【ドイツ】バッドエムス、バッドキッシンゲン、バーデンバーデン、【イタリア】モンテカティーニテルメ、【イギリス】バース市
このタイトルにより、偉大なヨーロッパの温泉として街目されるバーデンはユネスコ世界遺産を保護するため、特別な管理が整えられることとなるでしょう。
バーデンは医療、観光、社会にとっての意義のある温泉街
18世紀より、ヨーロッパでは古代からの入浴が流行し、選ばれた11の都市はすべて、医学的効果は勿論のこと、観光としても町全体が、温泉保養地として有名です。
バーデンの街は、天然温泉が14あり、そこから毎日400万リットル以上の硫黄温泉が噴出しています。19世紀初頭、ハプスブルク家の皇帝フランツ1世が、バーデンを夏の滞在地として以来、急速に発展していきました。次第に、ウィーンの貴族、皇族、上流階級の人々が保養地として滞在するようになり、ベートーヴェン、ヨハン・シュトラウスなど芸術家や知識人、文化人にも広がっていきました。
それに伴い、当時流行したビーダーマイヤー調の家々、様々な建築物(ホテル、劇場、公園など)が次々と増改築されて、街は優雅で落ち着いた保養地に発展しました。
バーデンは温泉街としての歴史は、ブラブラと街を歩いていると、いたるところに感じることが出来ます。現在も多くのツーリスト、湯治の人々が訪れています。
来月は、
みゅうオンラインツアーにて、この【美しい街バーデンとベートーヴェンが有名な交響曲第九番の大部分を作曲したベートーヴェンハウスの内部を生中継でガイディング】
させて頂きます。
日時など詳細につきましては、また追ってご案内させていただきます。オンラインツアーでは、博物館の内部をご案内するのが難しい中での特別企画です。是非!ご参加くださいませ。
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