1月の一段と寒い冬を迎えるとウィーンは本格的な舞踏会シーズンに突入です!ウイーンでは毎年約450の舞踏会が開催されていますので、今夜もどこかの舞踏会で明け方まで踊り明かしている人達がいるわけです。
寒さが苦手な私は華やかな舞踏会があるから、楽しく冬を過ごすことが出来るかな(笑)と思う事もあります。さて、下の動画は国立オペラ座での舞踏会「オペルンバル」の様子です!
ここ数年は、ウィーンの舞踏会に参加されるお客様が増えており、私も通訳として美容院やダンスレッスンの通訳、また会場にもお供させて頂く機会が多々あります。参加するにあたってダンスを踊れないと参加できない訳ではありませんのでご安心ください。勿論、日本でダンスをされているお客様もおりますが、会場の雰囲気を楽しんでいるお客様も参加されています。
ですが、折角なので踊ってみたいと現地でご希望される方々のために、ダンス教室ではレッスンを受けることが出来ます。全くの初心者の方でもウィーンで1時間ほど講習を受け、その日の舞踏会デビューされる方も!
簡単なステップなら一度講習を受けると踊れるようになりますし、踊りは楽しいですし、華やかな舞踏会の雰囲気にほとんどの方が夢中になるようです。
一度参加されるとウィーンの舞踏会が忘れられず、リピーターされてくるお客様も多々いらっしゃいます。帰国されてからダンス教室に通い、一年前とは雲泥の差の踊りを披露して下さる方もいらっしゃるのですよ。
数ある舞踏会の中でも格式のある舞踏会は、タイプスリップしたような伝統を感じる社交界の場に大変身します。オープニンセレモニーと初々しいダンスを披露するデビュタントのカップルの人達、モーニングと華やかなイヴニングドレスに身を包んだ紳士、淑女達がワインを片手に楽しそうにおしゃべりをしている様子、色とりどりの美しい花や装飾に飾られた会場。。。舞踏会の会場に一歩踏み入れるだけでまるでおとぎの国に迷い込んでしまった幻想的な世界の舞踏会!
本日は日本のお客様に人気のある伝統的な舞踏会の日時,場所をお知らせしたいと思います
もくじ
菓子職人舞踏会 2020年1月16日 会場:Hofburg(王宮)
2020年119回目を迎える菓子職人舞踏会はお菓子の街ウィーンにふさわしく、お菓子屋組合主催の気軽に行けるカジュアルな舞踏会です。菓子職人自慢の約3000全種類にのぼるお菓子の数々、ペーストリーで作られたお菓子の舞踏劇はウィーンのお菓子作りの伝統を感じます。
花の舞踏会 2020年1月17日 会場:Rathhaus(市庁舎)
今年98回目を迎える花の舞踏会の2020年のテーマは「春の目覚め」!寒い冬が続く中、市庁舎の大ギャラリーをパステルカラーを主とした色とりどりの美しい10万本の花々でアレジメントし、市庁舎が花の海に変身します。どこよりも早く春がウィーンに訪れた気持ちになれる舞踏会です。ウィーン造園局主催お花の舞踏会の名の通り、持続可能な生の花々と植物のみで装飾されていて大変美しいです。
ウィーンフィル舞踏会 2020年1月23日 会場:Musikverein(楽友協会)
ウィーンフィルの本拠地楽友協会である黄金の間ホールで開催される舞踏会です。コンサートホールの普段、座席になっている席の椅子を取り外し、舞台も同じ高さにして沢山の方が踊るスペースに十分な広い会場に変身します。ニューイヤーコンサートとはまた違った華やかな雰囲気の中、オープニンブのみウィーンフィルのメンバーによる演奏を聴くことが出来ます。その後、ウィーンフィルのメンバーは舞踏会に参加するため舞踏会用のオーケストラが一晩中演奏をしてくれます。著名人の音楽家も参加されてクラッシックファンに大変人気の舞踏会です。
写真引用 stadt-wien.at
www.wienerphilharmoniker.at
カフェハウスオーナー舞踏会 2020年2月14日 会場:Hofburg 王宮
カフェハウスオーナー舞踏会は、地元の方々が一度は参加してみたい上品な舞踏会!カフェハウスはウィーンっ子の第二の居間であり、カフェハウスでコーヒーを飲むことが無形文化財に指定されている大切な文化でもあります。毎年5,000人もの参加者がカフェオーナー舞踏会に参加しています。
デビュタントもコーヒーカップを片手に振り付けされたダンスを披露したり、主催者もまずコーヒーを一口飲んでから挨拶をするなど思考を凝らしたユニークな演出も楽しめます。
踊り疲れたら、馬車に乗ってカフェ・ラントマンへ行くのがお決まり!粋な舞踏会の締めくくり方ですね。
写真引用 hausbrandt
www.kaffeesiederball.at
ヨハン・シュトラウス舞踏会 2020年2月15日 会場:Kursalon クアサロン
ヨハンシュトラウス兄弟が実際に演奏し大成功を収めたクアサロンでヨハンシュトラウス舞踏会が開催されます。ヨハンシュトラウス父子の功績は楽しくて分かりやすいワルツ音楽を一般市民の人にまで広めたこと、そしてワルツという音楽を舞台の上で演奏するまでに高めたことだと思います。彼らがいたからこそ舞踏会で楽しむことが一般市民の人達まで広がったわけです。
オペラ座舞踏会 2020年2月20日 会場:Staatsoper ウィーン国立オペラ座
「オペラ座舞踏会(オーパンバル)」とはオーストリア共和国の大統領の主催で、年に一度ウィーン国立オペラ座で開催される舞踏会です。舞踏会の中でも格式が高く、毎年、世界的に有名な著名人、スターも招待されて参加しています。会場はヨーロッパ中の花約8万本で豪華に飾られ、踊るスペースとして、平土間客席を取り外し、舞台と同じ高さに設定します。
今年のティアラのテーマはモーツアルトの魔笛「夜の女王」!神秘的で魅力的、そのうえ危険な魔力を持った夜の女王にデビュタントに変身するイメージで創作されたとか。
国立オペラ座舞踏会は世界中の舞踏会でも格別です。国立オペラ座舞踏会について以前にもブログを書いていますので参照してみて下さいね。オペラ座舞踏会2019年の魅力
ボンボン舞踏会 2020年2月21日 会場:Konzerthaus コンツェルトハウス
20210年70回目を迎えるボンボンバル(お菓子屋さんの舞踏会)はお菓子の街ウィーンにふさわしく、お菓子屋組合が主催している気軽に行けるカジュアルな舞踏会です。チケットも比較的取りやすいので、これからウィーンで舞踏会に参加されたい方は是非、インターネットでトライしてみでください。勿論気軽といっても正式な舞踏会ですから、女性参加者は裾は床まで届くドレスコート、男性はタキシードで参加です。
私もお気に入りでもあるボンボンバルは、ウイーンで初めて行った舞踏会でもあります。お菓子の国へ足を踏み入れたようなその感動は今でも覚えています。毎年選ばれる「ミス ボンボン」今年はどなたが選ばれるでしょうか?今から楽しみにしています。夢があって、とても楽しい舞踏会です。ちなみにボンボンとはアメの意味です。名前の響きも可愛いですね。
詳しい舞踏会の内容は去年掲載した記事をご参照してください。
舞踏会は子供の頃に誰もが憧れていた非日常的で幻想的な「大人が楽しむ世界」!この時期にウィーン旅行を計画をされている方におススメです!
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