今週は日中28度まで上がり、再び夏らしい気候になってきました。朝、晩は涼しいですから、本来の過ごしやすい夏のウィーンです。
毎日、オーストリアの国営ニュースをチェックをしておりますが、最初に見るのは仕事の関係上、やはりコロナ関係のニュースです。
夏休みも半ばになり、新コロナ感染者は急速に増え、2021年8月10日7日間指数46.7、治療を受けている方々(集中治療室も含め)も増えているのが気になります。但し、亡くなる方の人数は以前よりずっと少ないです。年齢層でみると、15-24歳の新感染者が最も多く、続いて25-34歳まで、バカンス帰りのワクチン未接種者の感染者割合がかなり増えています。
拡大防止対策として、市庁舎前、ショッピングモール、明日からはシュテファン大聖堂など、様々な場所をワクチン会場に設置して、予約不要のワクチンキャンペーンを行っています。
オーストリアにおける新型コロナウィルス情報2021年8月
オーストリアだけでなく、ヨーロッパ各国新感染者増大のニュースが流れてくる中、隣の国ドイツでは、8月10日、メルケル首相が、感染拡大防止のため、10月11日よりワクチン未接種者の行動制限をし、接種を促すために、今まで無料なコロナ検査を有料化すると発表された事が話題になっています(メルケル首相はワクチン義務化には否定的だったと思っていましたが)。35名以上集まる場所、美容院、レストランなどは証明書が必要となります。この有料化は子供や妊婦さんは例外となります。
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有料化はドイツだけでなく、フランス、スイスも実施されるようです。更に、ドイツはコロナワクチン接種者にはロックダウンはもう実施されないとの発表がありました。
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政府の決定にドイツ国民がどのような反応を示すか、今後注目していきたいと思います。
さて、オーストリアでも同じようにコロナ検査有料化について論議されておりましたが、各州によって決定されそうです。ウィーン市長ミヒャエル・ルードヴィッヒシ氏は『コロナ検査無料化継続』の意思をツィッターにて投稿しています。
『コロナ検査の有料化はワクチン接種を促す事にはならず、変異株はコロナテストにて発見する事が出来る。もしも、有料化したら、人々はコロナ検査をする意欲を失う』
Wをir sind weit davon entfernt, österreichweit eine ausreichend hohe Durchimpfungsrate zu haben, um anfangen zu können, die Testkapazitäten nicht mehr gratis anzubieten. Wenn wir nicht testen, können wir Mutationen nicht entdecken, die es immer wieder geben wird. /1
— Michael Ludwig (@BgmLudwig) August 5, 2021
本日のインタビューでも、ウィーン、オーストリアに限らず、ワクチン接種は、今後の旅行、レストラン、文化活動などは簡単になるだろう。しかし、コロナ拡大防止にはあらゆる措置(制限をしてワクチン接種を促すだけでなく、コロナ検査から変異株を発見など)をしなくてはいけないと語っていました。
ちなみにオーストリア医師会はコロナ検査有料化に賛同しています。無料化継続の意思表明をしている州は、ウィーン、ブルゲンランド、ケルンテン州、有料化を検討している州は、高地オーストリア、ザルツブルク州です。他の州はどちらとも表明していません。様子を伺っているようです。
どの国よりも早くコロナワクチン接種を実施したイスラエルでは、急激にコロナ新感染者が増大したために『ブースターショット』(免疫効果強化のために、3回目のワクチン)が実施されています。オーストリアでは『ブースターショット』を10月中旬に開始されると発表されました。
※話が前後しますが日本のワクチン証明は現在のところ、オーストリアでも有効です。
もしも、コロナ検査が有料になった場合は、週4回、抗原検査を薬局でしている私も、検査回数は確実に減る事でしょう。
ブースターショットが導入されると、ワクチン証明は3回接種後に発行されるようになるのか(現在は一回目22日以降90日以内は発行)。また、ワクチンは暫くの間、半年ごとに接種しなくてはいけないのか。。など色々と疑問が残りましたが、引き続き政府からの発表に注目して、皆様にお知らせいたします。
追伸 本日8月12日在オーストリア日本大使館からの連絡です。
オーストリア全土の措置として、従前、接種証明書については1回
2回目ワクチン接触後にワクチン証明となるようです。
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