市立公園の真ん中を流れるウィーン川

ウィーンの庭園、公園

ここ一週間、ウィーンは連日30度越えの夏真っ盛りでしたが、本日は雨模様で、久しぶりに25度と過ごしやすい温度となりました。週一回のLIVE配信もお陰様で定着して継続することが出来ております。これも応援して下さる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

7月30日のLIVE配信では、市立公園周辺をご案内させていただきました。その中で、本日はLIVE配信でご案内した、市立公園を流れるウィーン川についてブログでご紹介したいと思います。

ウィーン川は19世紀に河川工事が行われるずっと前から、ウィーン市内を流れていました。以前は水流が激しく、水車を動かすために利用していましたが、大雨が降ると洪水になるために、現在のような真っすぐな川にしなければなりませんでした。現在も見た目は小さな穏やかに流れる川も、激雨が降ると、川はすぐ激流となって、危険からウィーンを守っています。

下のスケッチは河川工事前のウィーン川です。ドナウ河と勘違いしそうなほど川幅がありますが、よく見るとカールス教会が後ろに流れています。

画像引用 wikipedia

ウィーン川の長さは全長34キロメートルあり、ウィーンの森にあるカイザーブルンネンブルクを水源に

皇后エリザベートはカイザーブルンネンベルクの水をコーヒーを飲むため、わざわざシェーンブルン宮殿まで運ばせていました。この湧き水は現在も美容に良いと言われていますので、美の追求に執着していた英ザベートのこだわりだったのでしょう。

画像引用 wikipedia

上の写真がカイザーブルンネンベルクの湧き水(ウィーン川の水源)です。エリザベートの肖像画が描かれているのが見えます。

ウィーン川は低地オーストリア州からウィーン地下鉄4号線沿いを経由してドナウ運河まで流れています。ウィーンにいらした方は、地上に出ている地下鉄四号線の横を流れているウィーン川をご覧になった事があるかもしれませんね。

ナッシュマルクトあたりから地下を流れ、市立公園で来るとウィーン川が突然とまた地上に見えてきます。

下の写真はウィーン川が見える市立公園様子です。(周りに見える1906年に完成した美しい橋門は、建築家フリードリヒ・オーマンによって設計されました)

川底がコンクリートのため、自然の川に見えずらいですね。しかし、よく見ると、魚が泳いでいて、冬には白鳥、現在はカモの親子が元気に泳いでいる事から、ウィーン川が自然であることが分かります。

街の中心とは思えないほど、この周辺は緑の多く散歩するには最適です。次回、ウィーン滞在中のホテルが市立公園近郊であれば、ヨハン・シュトラウスの像を訪問がてら、ウィーン川周辺を是非、散策にお出かけくださいね。

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