イースター前夜に『天国の階段』が聖シュテファン大聖堂の南塔に出現しました!
今年2021年のイースター(復活祭)は4月4日でした。
イースターは、キリストが十字架で処刑された3日後に生き返ったことを祝福する復活祭の事です。
キリストの祝祭はクリスマスが最大イベントのように感じますが、キリスト教にとってこの復活祭は最も重要な日でもあります。地元の方々を見ていると、宗教的な意味合いよりも、長い冬がようやく終わり、待ちわびた春の到来を祝う日の意識の方が強いですね。
イースターにつきまして、以前のブログで書いていますので、こちらもお読み下さい。
ウィーンのイースターマーケットとイースターのお話
今年もコロナの影響で、イースターマーケットは中止となり、ちょっぴり寂しい気分でしたが、それを吹き飛ばしてくれた素敵なお話、聖シュテファン大聖堂の『天国の階段』を皆様にご紹介いたします。
聖シュテファン大聖堂の南塔に出現した『天国の階段』Himmelsleiter
天国の階段は、ヤコブの階段とも言われ、旧約聖書では『天と地の上昇と下降』新約聖書では『キリストの復活』を意味するものです。
2021年3月31日、オーストリアの芸術家Billi Thanner(ビリ・タナー)女史による、Himmelsleiter(天国の階段)が聖シュテファン大聖堂の南塔に設置される事が発表され、プローベとして電気にスイッチが入りました。階段は、大聖堂の洗礼堂から、南塔の最上部へ通じており、長さ18メートルあります。
ビリー・タナー女史は、コロナパンデミックによる困難な時代の中の希望のシンボルと神の元へ登る事が出来る美徳、そしてパンデミックからの復活を表しています。
希望をもって、決して諦めないで!
3月31日、電気のスイッチを入れるプローベの日に、大聖堂の中央身廊にて、33名の芸術家によるパフォーマンスが披露されました。
現在は、コロナパンデミックの困難の中、大半の芸術家は活躍の場が制限されています。
自ら芸術家のビリー・タナー女史は、芸術家の方々、そして芸術を愛する皆様へ決して諦めないでとメッセージも送っています。
私もsnsで発信を送っているため、沢山の芸術家の方々がyoutubeやインスタグラムを通して、演奏や芸術作品を披露しているのを拝見しています。
ソーシャルメディアでの発信は、新しい形の表現でもあり、親近感を覚える一方、彼ら活動の場である舞台や会場で、本物に触れ、呼吸を感じながら、感動の時間を共有したいと思う気持ちは隠せません。
私達ガイドもしかり、お客様に名所や博物館へ直接ご案内する日を待っています。皆様も、コロナで会いたい人にもすぐ会えず、辛抱の日々が続いている事かと思いますが、いつ必ず来る収束まで、一緒に乗り越えて行きましょう!
このBilli Thanner(ビリ・タナー)女史のHimmelsleiter(天国の階段)は、パンデミックからの復活を予兆し、希望に満ち溢れた明るい光の道しるべとなる事と信じています。
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4月3日夜21時イースター前夜より5月31日まで天国の階段を見ることが出来ます。
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