コロナ対策が規制緩和され、5月15日からは全てのカフェ、レストランが再オープンしました。
カフェはウィーンっ子にとっては第二のリビングでもあり、行きつけのカフェを持っている人が殆どです。
規制緩和の初めに、私がプライベートでも通っているカフェ・ツェントラルへご挨拶に行ってきました。細かい変更はありますが、いつもと変わらないプロフェッショナルなサービスに大満足。
その様子を動画にしてみました。
※最近、時間があるため、素人なりに写真などをi Movieにまとめています。ユーチューバーを目指しているわけではありません(笑)
伝統的なカフェの代表、カフェ・ツェントラルは、ヴォティーフ教会の建築家でもあるフェルステルによる、ルネッサンス様式で建てられたフェルステル宮殿の一角にあります。
建物はほとんど当時のままの残っており、広々とした空間に大きな柱、テーブルの周りを囲むように、上品な木製の椅子が置いてあります。アンティークで豪華な店内を見ていると、タイムスリップしたような豪華な気持ちにさせてくれるので、とてもお気に入りのカフェです。
このフィギュアは小説家アルテンベルク
カフェと文化が密接だった19世紀は、カフェからも独特な文化が生まれています。カフェを仕事場とし、文学に名を残した人は『カフェ文士』と呼ばれていて、著名なアルテンベルクはカフェで過ごしている人を描写した短編小説を書いています。その当時の生活を垣間見ることが出来て、大変興味深い小説です。
アルテンベルクは住所を『カフェ ツェントラル』にしていたぐらいカフェで1日の大半を過ごしていた人です。そういった事で、彼の常連席には今も等身大のフィギュアがあります。久しぶりの再会にご挨拶!しましたよ。
他にも、カフェ・ツェントラルにはフロイトやクリムトも通っていました。
ケーキの種類が驚くほどコンパクトになっていました。以前のように観光客で賑わっていませんので、仕方ありませんね。それにしてもかなり寂しいウィンドーケースにあるケーキの数でした。
メニュー表はQRコードをスマホで読み込み、注文したいものを確認するシステムに変わっていました。これだと、色々な人が触ったメニュー表に触れる必要がありませんね。
私が注文したケーキは、モーツアルトシンフォニーという名前のケーキ。中にピスタチオムースとラズベリーのジャムが入っていて、美味しいです。どのカフェのケーキも甘くてボリュームがある中、カフェ・ツェントラルのケーキはコンパクトなので、日本人にはちょうど良い大きさですね。
日本へ帰国して、オーストリア料理はさほど恋しくなりませんが、一つだけ恋しくなるのがこのメランジェというミルクがたっぷり入ったコーヒーです。約二か月ぶりに飲んだウィーンのコーヒーはやはり格別な味でした。
今までは、カフェでくつろぎながら、過ごす事が、当たり前でしたが、今回、カフェ・ツェントラルで過ごしたひと時は、とても贅沢な気持ちになれました。
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