1月6日オーストリアはHEILIGE DREI KÖNIGEN『聖三王礼拝』もしくは『公現祭』と言われるカトリックの祝日です。
東方の3人の賢者が星に導かれ、神の子イエス キリストの誕生を知りベツレヘムまで会いに来た日であり、1月6日にクリスマスツリーやクリスマスに関するを装飾を片づける習慣があります。
年末、年始に日本からいらしたお客様はまたあるクリスマスツリーや街のイルミネーションを見て不思議に思われることが多いのですが、カトリックであるオーストリアはようやくクリスマスの行事が終わり、本格的に新年を迎えた気分になるのです。
聖書には3名の賢者とは書かれていません。賢者たちがヘロデ王に『ユダヤ王として生まれた人』について尋ね、『もしも幼い子供を見つけたら連れてくるように』に頼みます。その賢者たちが3つの贈り物、没薬、乳香、黄金を渡したことから7世紀ぐらいから3名になったようです。
賢者の名前は
メルキオール Melchior (黄金。王位の象徴、神への信頼を表す 青年の姿の賢者)
バルタザール Balthasar (乳香。神性の象徴、祈りを表す 壮年の姿の賢者)
カスパール Casper (没薬。清らかな身体 将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)
当時の3大陸 ヨーロッパ、アジア、アフリカのそれぞれの国王をさしているとも言われています。
ちなみに3名の賢者は夢のお告げを受けてヘロデ王の所へは行かず、マリアとヨーゼフ、幼いイエスを見て拝みヘロデ王を避けて帰ったようです。
私が楽しみにしているのは1月16日に3名の賢者と星を持った子供達STERN SINGERが仮装をして各家を周って、歌を歌ってくれます。お礼にお菓子やお小遣いをあげます。集まったお金は募金されるようです。子供の代表がドアの入り口に年号と3名の賢者の頭文字を組み合わせた記号を書いてくれます。
20+C+M+B+19
災いから守ってくれるお札みたいな感じでしょうか。
子供たちもお祭り気分のように高揚して楽しそうに歌ってくれます。彼らの訪問とともに我が家もクリスマスツリーを片付け、舞踏会シーズンが始まった合図にも感じています。
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