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ウィーン古楽器博物館

2019/12/30
 

音楽ファンのお客様がウィーンにいらっしゃる時は、念入りに行かれたい所(音楽家の史跡など)の下調べをされ、コンサートチケットなどは事前にインターネットで予約されている方がほどんどでして、勤勉な姿勢にはいつも感服いたしております。

市内観光の際にウィーン子すら知る人ぞ知る新王宮内にある古楽器博物館をご案内して欲しいという要望もよくあります。ここには歴史的な楽器が沢山展示されていて、現在はもう製造されていない面白い楽器や何世紀もかけて現在の完成した形になる経路(ピアノやバイオリンなど)を知ることが出来ます。

また、古楽器博物館は訪れる人が他の観光地よりも混雑しない事、新王宮内の豪華な広い大理石の空間と10からなる各部屋をゆったりと見ることが出来るため、私がお勧めします博物館でもあります。

2018年に秋には、 古楽器コレクションがリニューアルオープンし、クラシックファンではなくてもだれでも知っている偉大な作曲家が使用した楽器が展示されていて内容も充実しています。

本日はその古楽器博物館の魅力をご案内したいと思います。

古楽器博物館

古楽器博物館はルネッサンスから現代までの楽器等が年代別に展示されています。大部分はハプスブルク家の財産だった楽器やその時代に活躍したハイドン、モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、シュトラウスなどの有名な作曲家が実際に使用していた楽器もあるため、クラッシックファンに人気がある博物館です。

コレクションはルネッサンスからバロックまでの貴重な楽器が数多く展示されており、直接演奏できる楽器もあります。また、実際に演奏した時どのような音が出るか再生可能なオーディオガイドを借りることが出来ますので楽器の音色に興味がある方は正面のチケットカウンターで5€をお支払いしてオーディオガイドの本体とイヤホーンを受けとって下さいね(観光中はずっと使用可)

では、どのような楽器が展示されているか、数ある楽器の中からこれは是非見て欲しいというおススメの楽器をご紹介しますね。

マキシミリアン一世時代の楽器(ルネッサンス時代)

スピネット

左側は蛇腹のついたオルガン、右側は1560年頃現れた撥弦楽器スピネット。両方とも蓋を閉じるとその上にはバックギャモン、チェスの遊びが出来るデザインになっているユニークな楽器です。演奏のためだけよりも遊び道具に近かったかもしれませんね。

ルネッサンス時代のトランペット

ルネッサンス時代のくにゃくにゃ管が曲がったトランペットです。まだ音色を出すピストンがなかったようで、息を入れる時に口の形を変えて音程を変えていたそうです。この楽器はオーディオで音色を聴くと、広い草原を思い起こさせる素敵な音色なんですよ。

チェンバロ

チェンバロは大量生産が出来ず、現在もハンドメイドです。外枠には製作者や注文した人の好みで一つ一つ丁寧に細工が施されていたり、美しい絵が描かれているものが多いです。このような豪華なチェンバロは大きいですからインテリア的な存在でもありました。楽器としてだけでなく家宝として所有していたことでしょう。写真では伝わりずらいですが、蓋の内側に描かれている絵画は祭壇画のように美しい色です。

龍の形をしたランケット

インスブルックのアンブラス城5つのターテルトは8の字にダブルリードの形を絡ませる事で楽器の全長を短くしたもの。コンパクトな楽器の割には低い音色です。

モーツアルト時代の楽器(バロック)

モーツアルトの父 レオポルド モーツアルトのバイオリン

神童モーツアルトの父、レオポルドモーツアルトが所有していたバイオリンです。ウィーンから約2時間西にあるリンツの町で制作されました。息子の音楽の才能を開花させた音楽教育者でもあります。彼自身もバイオリン奏者かつ指導者で彼が作曲したバイオリンの教則本は現在も出版されていています。

内側にはレオポルドモーツアルトが所有していたと書かれてある手書きのメモが貼られています。下の弦を止めている部分は象牙が装飾されていますが、後に追加されたようです。

ウィーンが誇るピアノメーカー ベーゼンドルファー

1828念ウィーン生まれの世界3大ピアノ「ベーゼンドルファー」は現在もウィーン子に愛されるピアノメーカーです。19世紀、ウィーンではピアノを習う人が増え200以上のピアノ制作会社が生まれましたが、残ったのはベーゼンドルファーだけです。

 

上のピアノはシューマンの奥様で当時有名なピアニストだったクララシューマンが楽友協会にあるブラームスザールのこけら落としの際に弾いたピアノ!です。コンサートはブラームスの提案で開催されました。

生涯親交が深かったクララシューマンとブラームスは彼女がこのピアノを弾いている時、きっと温かい目で見つめながらじっと演奏に耳を傾けていたでしょうね。

古楽器博物館 Sammelung alter Musikinstrumente

休館日 水曜日

開館時間 月、火、木、土、日10時~18時、
金10時から21時

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