早いものでまもなく2023年のクリスマスイヴの日がやってきます。
11月17日よりウィーン市内にある32ヶ所の商店街でクリスマスイルミネーションが一斉に点灯されてからずっと街中はクリスマスムード。旧市街地にあるカフェ、ショップの店頭もクリスマスデコレーションに凝り、毎年この時期に散歩しながらゆっくり見るのが、楽しみの一つとなりました。
オーストリアにはクリスマスデコレーションの伝統がいくつかありますので、その中からクリスマスツリーの飾り付けについてお話ししたいと思います。
ツリーを飾る日は国によって伝統が違うのも特徴です。タイトルにもあるように、オーストリアのクリスマスツリーは12月24日に飾るのが伝統なんです。1ヶ月以上も街中をクリスマス気分を高揚している割には。。。遅いですよね。
飾り方もひと工夫があります。クリスマスイヴの当日、お子さんのいるお宅では子供達に見つからないように、お父さんかお母さんがクリスマツツリーに飾り付けをします。そしてプレゼントをツリーの下に置き、見えないようにその部屋を閉めておきます。
夕食が終わると、大人が鈴を鳴らして「子供のイエスがきたよ」と言います。ドアを開けると、キラキラと飾り付けされたツリーの下にあるプレゼントを発見して、子供達は大喜び(クリスマスツリーを購入した日に、家族でデコレーションされる方も増えているかと思いますけど)というのが伝統的なクリスマスツリーのお披露目となります。
なぜ、24日に飾るのでしょうか。
子供達にとって、クリスマスは特別で、クリスマスツリーで驚かせるためという説もありますが、本物のトウヒもしくはもみの木を使用しますので、早くから飾ると乾燥して葉っぱが落ちてしまうからが有力な理由です。
24日に装飾する理由が現実的なのもウィーン風ですね。
クリスマスツリーを飾るプロテスタントの伝統がウィーンに取り入れられたのが19世紀(1814年)ですので、ツリーを飾るのは古くからの伝統ではないのです。
ということで、ウィーン市内ではクリスマスツリーは12月半ば頃より販売が始まります。販売開始とともに、「あと10日でクリスマスイヴが来る〜❣️」とウィーン子は気分はますます高揚するのかも。。しれませんね。
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