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ロックダウン効果が現れた期間を検証!オーストリアの場合

2020/04/17
 

感染者が増大すると医療崩壊しかねないという政府、専門家の判断により、3月16日より、外出制限など、本格的にロックダウンが始まりました。

平行して、オーストリア政府は40億ユーロのコロナ救済基金を発表、318日には当初の予定40億ユーロの救済基金額を大きく引き上げ、380億ユーロと発表しています。

ロックダウン開始後、政府はすぐに、救済基金を申請者に渡し(申請後およそ2日後に口座振り込み)行動にした事は、多くの国民がロックダウンに理解を示し、外出制限対策措置に従う効果に繋がりました(警察のコントロール、罰金制度も効果あり)

救済基金はロックダウン宣言と同時進行で行わないと意味がありません。援助が受けられない場合、人々は生きていくために、仕事や公共機関に乗る事を止めるわけにはいきませんから。

下記のグラフは統計専門家によるコロナウィルス拡大のシュミレーションです。オーストリアの人口60-70パーセントの感染者数になると仮定して、

赤は社会とのコンタクトを全く制限しなかった場合、5月末には感染者数200万人、
オレンジは10パーセント社会とのコンタクトを制限した場合、ピーク時には感染者数120万人、
緑は25パーセント制限した場合、ピーク時には36万人

となる予想図です。

何もしなかった場合は完全にオーストリア医療が崩壊しますので、新規感染者の数を抑えながら、ワクチンや薬の開発を待つ政策のためにロックダウンが不可欠でした。

一度、ロックダウン効果について、ブログで書きましたが、オーストリアにおいて、効果が現れた期間を更に詳しく検証したいと思います。

感染者数と治癒者数、死者の数の比較

下の表は2月25日から4月8日までの感染者、治癒者、死者のグラフです。
濃い青 コロナウィルス感染者 水色 治療(自宅隔離含む)終えた人 赤 死者

表から、3月16日から2日ごとに2倍に増大していた感染者は、3月29日には増加率が10パーセントを割り、4月3日には、更に新規感染者数の数が減り(感染者の増加率は4%に減少)、治癒者の人数が増えています。

現在もオーストリア国内における、集中治療室と人工呼吸器は現段階で50パーセント未使用で確保されています。

こちらはウィルス感染検査を申し出た方々のデーターですから、隠れ感染者(サイレント感染者)はもっといます。その証拠に3月16日からロックダウンしたにも関わらず3月末には10倍の感染者になっているのです。

新感染者の減少から、

3週間経過して、やっとロックダウン効果が表れたといったところでしょうか

下のグラフはPCR(感染検査)テストを受けた人数です。

下のグラフは、225日から49日までPRC検査の結果と経緯。

赤 PCR検査ポジティブ数 黄 色症状があった人数 青 治癒者数 黒 死者数

下のグラフは325日から49日まで、症状がでたため、病院での治療が必要な人数のグラフです。

ピンク 入院者数 青 集中治療室にいる人数

オーストリア政府のコロナ対策措置今後の方針

3週間でロックダウン効果が表れた後、オーストリア政府が新しい試みとして、4/1~4/6の間、ランダムで選んだ国内2000名の検査を実施しました。(無料で検査は赤十字の職員が行う) 結果は明日、4月10日に発表されます。市内の感染率を知ることは今後の政策に重要ですので、一度だけでなく、今後も抜き打ちに続けていく方針です。

更に、アンショーバー保健相が検死にPCR-Test、抗体検査を同時進行で実施する重要性を述べてくれました

ロックダウン効果ですぐに規制措置緩和を実施する方針に疑問あり

私が懸念しているのは、4月6日、記者会見にてクルツ首相は,オーストリアが欧州諸外国より、早くに感染拡大防止策を実施したことにより,この3日間は新規感染者数が回復者の数より減少、他国より早く危機から脱却できるだろうとの認識を示した上で、現状を確認しながら、4月14日から段階的にコロナ対策措置法を緩和する方針を発表した事です。

ロックダウン効果は数字に現れていますが、オーストリアはまだ、累計確定症例数は13,138名(内死亡数:295名,治癒数:5,240名)います。

こちらの私の見解につきましては、下記のブログをご参照ください。
新型コロナウイルス対策措置法14日から段階的に緩和を発表!と私の見解

パンデミックを抑え、感染者を増やさないためには人と接しない事が一番ではないでしょうか。やっと効果が数字に表れたところです。ここで規制緩和を取り入れると、第2波に見舞われる恐れがあります。私は、隠れ感染者を探す検査を引き続き行い、同時に抗体検査を始めてから規制緩和を検証したほうが良いと思っています。

今までもオーストリア政府は、国民側に立ち、経済よりも人の命を優先して対策措置を実施している事に深く感謝します。今後もヨーロッパの実験台にならず、第2波が来ないよう、慎重かつ敏速な対応を願っています。

 

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