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ウィルス感染防止に『手洗い』を導入した第一人者ゼンメルヴァイス

 

写真引用 agencia6

『母の救世主』と呼ばれるゼンメル・ヴァイス医師

写真引用 kurier

外出制限の中、私は買い物は週に1度、天気の良い日には、人ごみの少ない近所へ1時間ほど散歩に出かけます。

マスメディアでも、毎日報道されていますように、家に戻った後直ぐに、正しい『手洗い』をするように心がけています。

このウィルス感染防止に「手洗い」を導入した第一人者はハンガリーのゼンメル・ヴァイス医師で、ウィーン大学産婦人科に勤務していました。

私はいつもリンク通りをお客様にご案内する時、ウィーン大学の前で、ゼンメル・ヴァイス博士のお話をさせて頂いています。※医学は専門ではありませんので、ガイドの知識からです

今回はゼンメル・ヴァイス医師についてご案内したいと思います。

ゼンメル・ヴァイス医師は『母の救世主』とも呼ばれています。

約180年前の、ゼンメル・ヴァイス博士がウィーン大学病院で勤務していた頃、病院では妊婦が産褥熱が原因で亡くなる事が多いことに疑問を持ち、原因を追究しました。

大学病院の産婦人科は、医師や研修医が出産前の妊婦を診察をしていた第一病棟と、助産婦が妊婦を診察をする第二病棟がありました。

これは症状で分けていたのでなく、単純に、今日が第一病棟で診察を受け付けるなら明日は第二病棟で、というように、日替わりで妊婦さんの診断、検査をしていたようです。

ここで驚くべき事実が見えました。第一病棟で診察を受けた妊婦は、助産婦の診察を受けている妊婦の倍以上の死亡率です。最大時は30パーセントの死亡率があり、それは戦場よりも高かったのです。

ゼンメル・ヴァイス医師は、この原因を何とか見つけ出そうとしていました。その時、同僚が遺体解剖の際に、誤ってメスで指を切ってしまい、その後亡くなります。この時の症状が、妊婦が高熱を出して亡くなる症状ととても似ていたのです。

もしかしたら、手術後や遺体解剖後にそのまま手を洗わずに、出産前の妊婦を診察をしていたため、その医師の手に遺体から目に見えない何か(当時は病原菌という概念がなかったため)が付着して、妊婦に感染しているのではないかと仮定しました。

ゼンメル・ヴァイス医師が手指消毒を義務づけ、産褥熱の死亡率が減少

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写真引用 komlomedia.hu

そこで医師、研修生らに診察前に『手指消毒』を義務付けたところ、死亡率が第二病棟と変わらないほど減少しました。多くの妊婦の命を奪った原因が、たった手を洗う事で防げた事を、既に180年前にゼンメルヴァイス医師が教えてくれていたのです。

残念な事に彼の理論は、当時、ウィーンの顕微鏡検査の技術で、その病原菌を示すことが出来ず、また、医師の手から感染したということを認める事は、医師達の権威を脅す事にもなり、受け入れられませんでした。

ゼンメル・ヴァイス医師がウィーン総合病院を去った後(契約更新が出来なかった)、再び手洗いは徹底されなかったため、病院では産褥熱による妊産婦の死亡率は再び跳ね上がります。

彼はブダペストにある病院の産科に無給で勤め、ここでも手洗いの予防で成果を上げました。手洗いだけではなく、手術で使う器具などの洗浄も徹底させました。しかし、医学会から危険人物として扱われたゼンメル・ヴァイス医師は、強制的に精神病院に拘束され、47年の短い生涯を終えました(逃げ出そうとした際に暴力を受けたらしく、その時の負傷から感染症にかかり、なくなっているようです)

10年後にゼンメル・ヴァイス医師の『手洗い』の理論が立証

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写真引用 konzervativcsalad

ゼンメル・ヴァイス医師が生涯主張した診察前に『手洗い』をする事で、妊婦を救える理論は、亡くなってから約10年後にイギリスから普及します。

ゼンメル・ヴァイス医師は、医師である自分が妊婦と赤ちゃんを死に追いやって事に、怒りと悲しみを持ち、命を救うために懸命に戦ってくれていたのです。その真っすぐな性格が、命令口調となり誤解を読んでしまったのかもしれませんね。

細菌学者のルイ・パスツール氏は「ゼンメル・ヴァイスが消し去ろうとしていた、遺体についている目に見えない何かは連鎖球菌という殺し屋である」と説いています。

手を洗うことはコロナウィルス感染予防につながる

コロナウィルスは疾患がない人の致死率は低いといわれ(オーストリアで亡くなっている方のほとんどが80代)、年齢が若いほど感染しても軽症が多いようですが、感染力が大変強いです。

検査を受けておらず、無症状で感染している人たちが、知らない間に他人に感染させ、命を奪う危険性があります。自分を守るためせだけでなく、見知らぬ人や家族を守るためにも、今自分たちが出来る事は、自宅隔離(不必要の外出を避ける)を継続し、手洗いを徹底するしかありません。

結局は、ウィルスを拡大しているのは、人間なのですよね。

最後に、現在ウィーンのスーパーマーケットには入り口に消毒液が設備されています。前から思っていたのですが、ワンプッシュの量が多いと思っていたのですよね。拡散されていたSNSで理由が分かりました(^▽^)/今後、このように消毒したいと思います。

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