ウィーン第二ロックダウンの様子

オーストリア新型コロナウイルス情報2020

ウィーンはすっかり冬となり、最高気温5度、最低気温1度、どんよりした天気が続いています。皆様ご存知の事かと思いますが、オーストリアは1117日より126日まで第二ロックダウンが実施されています。

商店も食料品、ドラッグストア、ガソリンスタンド、薬局など、生活に必要な店舗を除きすべて閉鎖、外出も、特別な理由がある以外(生活必需品の買い物、医療目的、散歩、支援が必要な人のための世話など)は制限されています。

私はロックダウン初日に、インフルエンザ予防接種のアポがあり、出先で警察のコントロールに尋ねられた際は、病院からのメールをスマホからすぐに提出出来るよう準備万端に出かけました。

外に一歩出た時は、春のロックダウンの時の緊張感が蘇っていたのですけど、街の中を行き交う人々から緊張感が感じられず、拍子抜けをしてしまいました。地下鉄内はマスク着用、ソーシャルディスタンスはしっかり保たれておりました。

実はオーストリアでインフルエンザ予防接種を初めて受けました。ヨーロッパは昨年まであまりインフルエンザが騒がれなかった事と、ワクチン反対派も多く、周りでも今年初めて接種した人が多かったです

しかし、この冬は日ごろの健康管理、コロナに感染しないように予防もしっかりとする所存です。

本日11月20日は食料品を調達するため、近所のショッピングモールへ出向きました。

感染者数6450名とかなり状況は良くないにもかからわす、ショッピングモール内のスーパーマーケット、ドラッグストアは普通に人々が買い物をし、レジで並んでいると後ろからどんどん押してくるのにはびっくり!皆さんロックダウン慣れともいうのでしょうか。

クリスマスに関するものも店頭に並んでますので、ウキウキした気持ちになるのも理解できますけど。。。

油断は禁物ですので。次回からはスーパーマーケットには朝早く行くことにしました。

老人ホームでクラスターが発生

第一回目のロックダウンより緊張感がないとは言え、第二波コロナパンデミックでは感染者増大に伴い、亡者も増えています。

オーストリアでは感染経路81%が不明、感染者10%は無症状、感染者割合は42%-40歳から64歳、32%–20歳から39歳、15%¥65歳以上、11%-0歳から19歳となっています。残念なことですが、死亡者の半数以上が老人ホームや養護施設でクラスターが発生しているためです。

10月1日から11月12日まで、609名中323名の施設での犠牲者のうち、ブルゲンランド州では、春にはなかった死亡例がこの秋19名、低地オーストリア州126名、オーバーオーストリア州166名、ケルンテン州43名です。

家でのコロナの死に関するグラフィック

資料news.ORF.at

年齢率では、老人ホームでコロナウィルスにより亡くなった総数1,150人(11月12日現在)皆様75歳以上で、そのうち520人は75〜84歳、630人は85歳以上と、ご高齢の方々ほど死亡率が高いのが分かります。

この状況から、老人ホームなどの施設を一切訪問禁止とした州もありますが、関係者の方々はもっと早くに抗体検査、体温測定などを徹底すべきだったと述べています。

冬になって寒くなり、乾燥するとコロナ感染者が増える事はわかっていましたが、夏休みや秋休みの休暇に出かけた方々がコロナに感染して、老人ホームや施設を訪問し、拡大させてしまった事も拍車をかけたようです。

日本でもGOTOトラベル、GOTOイートを推奨している傾向がありますが、今は我慢する時期かなと思っています。勿論、経済的な問題は承知の上ですけど、海外からの旅行者も受け入れるにはリスクが大きすぎるのではないでしょうか。

旅行業界で働くガイドの私としましては、本当は辛いところなんですよ。ワクチンも間もなく開発されて来ていますし、皆さんと協力してこの時期を乗り越えて、また美しいウィーンをご案内したいと切に願っています。

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