オーストリアにおける新型コロナウイルス情報(4月3日付)

オーストリア新型コロナウイルス情報2020

写真引用 krone

4月3日15時現在,オーストリアにおけるコロナウィルス確定症例は11,383名(内死亡数:168名,治癒が数:2,022名))です。早期のコロナウィルス対策措置を実施したおかげで、感染者の増加率は4%に減少し、国内における、集中治療室と人工呼吸器は現段階で50パーセント未使用で確保されています。

コーグラー副首相はこの措置が国民10万人の死を回避できたこと、今後も外出制限をし、人との距離を保つ重要性を述べました。オーストリア政府は、感染者数が500名を超えてから政府からより細かい措置を毎日記者会見で発表してきました。3月16日から開始された外出制限を実施、飲食店など全て閉鎖から(前日までは15時まで営業許可の予定を変更)、やっと、数字に効果が表れてきたようです。

新しい試みとして、4/1~4/3の間、オーストリア政府はコロナウィルス『隠れ感染者』調査のため、ランダムで選んだ国内2000名の検査を実施しています(無料で検査は赤十字の職員が行う) 市内の感染率を知ることは今後の政策に重要ですので、一度だけでなく、今後も抜き打ちに続けて行ってほしいと思います。

コロナウィルス検査と並行して、抗体保持者をロックダウンから優先的に解放するために、ドイツの研究者らが「免疫証明書」発行を提案しているように、オーストリアでも抗体検査を積極的に行い、コロナ免疫証明書を検討して欲しいです。特に医療機関関係者、福祉の方々は検査を早急に実施することが重要だと思います。

最近の国会で、野党が外出制限、救済基金、レストラン、お店の開店を巡って政策緩和を求める声を上げています。連邦の庭園は現在閉鎖中ですが、それは『非人道的』であり、小さい公園は解禁し、大きな公園を閉鎖するのはおかしい!と言っております

感染者数が少々緩和されてただけでいきなりのロックダウン解除は意味がないと思うのです。やっと次のステージへきたのですから。政府も一歩一歩緩和する方針のようですが、私個人は、もう少し数字で効果を見守ります。

日本でも、ロックダウンを検討されているようですが、海外から日本を見ていると、とても心配になります。考えている暇に時間を使わず、実施をすぐに行った方が賢明だと思うのです。そのためには、国がオーストリアや他の国と同じように、経済救済対策を実施しないといたちごっこになってしまいます。

最後にウィーンらしいエピソードを(^▽^)/『ウィーンのホテル コンチネンタル』のレストランで、近所に住んでいるシニアの方向けに、馬車での無料デリバリーが行われています(笑)。一日250食の限定です。馬は運動が必要なので、デリバリーを兼ねて運動ということらしいのですが、こういった発想ほのぼのとしますね。

(写真:Zwefo)

写真引用 krone

 

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