ウィーンにおける新型コロナウイルス情報

オーストリア新型コロナウイルス情報2020

引用 kronezeitung

オーストリアは3月16日よりロックダウン4月14日よりコロナ対策措置を徐々に緩和しています。
下記の記事もご参照ください
ロックダウン効果が現れた期間を検証!オーストリアの場合
オーストリアにおけるランダムなコロナウィルス検査1544名を実施した結果
コロナ対策措置緩和に関連するオーストリアの新たな試み

3月2日現段階において、3月.4月にウィーンまたはオーストリア旅行を計画されている方々は、オーストリア国内での新型コロナウイルスに対する意識、情報が気になる事かと思いますので、ご案内したいと思います。

私個人ごとですが、ここ数日、学生さんツアー、個人旅行のお客様から、相次いでキャンセルのメールが届いています。

新型コロナウイルスの感染拡大阻止のため、安倍首相が3月2日から全国すべての小学校・中学校、高校などに、春休みに入るまで休校とするよう要請した事で、ガイドの仕事をしている私としては、辛い所でもありますが、ウィーン旅行中止または延期の決定をされるのは仕方ない事と受け止めています。

しかし、オーストリアは日本からの入国制限をしていませんので、一般的な日本人グループツアーは人数の変更(減少)があるものの、そのまま催行されています。とはいうものの、観光地、お土産屋さん、カフェは以前よりも空いています。中国人の買い物客に人気のある店(スワロフスキー店など)は売り上げに影響を受けているようです。

オーストリア航空は3月と4月にイタリア行きのフライト便40%縮小し、中国へのフライトは2020年4月24日まで停止され、イランは4月30日まで就航しません。

オーストリアの新型コロナウイルスの感染者は3/2夜の時点で18名。ウィーン9名、シュタイヤーマルク州3名、チロル、低地オーストリア州、ザルツブルク州各2名です。

3月1日、インターナショナルスクールの外部指導者2名は、北イタリアに休暇に出かけた際、新型コロナウィルスに感染したようで、接触があった17名の教員が14日間自宅隔離されたため、3月2日、3日は学校が休校となりました(現時点でオーストリアにおける自宅隔離は350名です)

今のところ、ウィーン市内は食料品やトイレットペーパー、おむつなどの買い占め現象は起こっておりませんが、消毒ジェルはウィーン中完売です。ワクチンが開発されていない、目に見えない新型コロナウイルスに対し、ウィーン人の不安の表れでしょう。

ただ、現地の隣人や友人と話をすると、新型コロナウィルスに対する不安は日本人よりもまだ低いです。勿論、手を洗う、消毒ジェルを常に携帯する、外から帰ったらうがいなどして、個人で出来る感染防止には気を付けていると伺えます。

新型コロナウィルス感染が疑わしい症状が出た時のために、オーストリア政府は緊急相談電話を設けると同時に緊急相談以外の相談電話番号も設置しました。また、ホームドクターが家までくるシステムも導入しています。

健康ホットライン:1450
オーストリア健康&栄養管理局AGESのコロナウイルス情報ホットライン:0800 555 621

ウィーンにいらっしゃるお客様から、『アジア人である自分たちは白い目で見られないだろうか?』との質問されることがあります。

私は今のところィーン市内の公共機関や仕事場である観光地、近所のスーパーなどへ出かけましても『白い目』で見られた事はありませんし、差別も感じたことがありません。ウィーンに住んでいる私の日本人の知り合いもまだ差別的な目で見られた事はないと言っています。

私は質問されたお客様には、『折角、お金をかけ、時間に都合をつけてウィーンにいらっしゃたのですから、自分がどう見られてるかなど神経質になりすぎずに、自己管理に気をつけながら(手洗い、うがいなど)ウィーン旅行を楽しんでください』とお答えしています。

勿論、世界中で大きく報道されていますので、口を覆わずに、目の前で咳をゴホゴホしたり、くしゃみを連発ですると、周りの人は神経質になりますので気を付けて下さい。

※オーストリアは「覆面禁止法」の法律によりマスク着用禁止です!健康上の理由でマスクを着用する際は医師の診断書が必要になります。マスクをして市内を歩いていますと、警察に呼び止められる可能性がありますのでご注意ください。咳やくしゃみが出そうになったら、うでを曲げて口を覆って下さいね!

なお、オーストリアクルツ首相は初めてオーストリアで感染者が出た時に、直ちに『新型コロナウイルスの二人は隔離しています。更な新型コロナウィルスの拡大を全力で防いでいく!』と述べています。

※4月6日、記者会見にてクルツ首相は,オーストリアが欧州諸外国より、早くに感染拡大防止策を実施したことにより,この3日間は新規感染者数が回復者の数より減少、他国より早く危機から脱却できるだろうとの認識を示した上で、現状を確認しながら、4月14日から段階的にコロナ対策措置法を緩和する方針を発表しました。

4月7日のブログで私の見解もかねて、新型コロナウイルス対策措置法14日から段階的に緩和を発表!と私の見解を書きましたので、ご参照ください。

最後にウィーンの日本大使館(3月2日付)からの情報を下記に添付しておきます。

○2日(月),新たにオーストリア国内で2名(ウィーン市1名,ザルツブルク州1名)の新型コロナウイルス(COVID-19)感染の確定症例が報告されました(累計確定症例数は16名)。

オーストリアにお住まいの皆様及び
たびレジ登録者の皆様へ

1 1日(日),オーストリア当局によれば,新たに2名(ウィーン市1名,ザルツブルク州1名)が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していることが確認された旨発表されました。
ウィーン病院協会の発表によれば,ウィーン市内で女性1名の同ウイルス感染が確認されました。この女性は,2月29日にニーダーエーステライヒ州で感染が確認された夫婦の親族であり,軽症のため自宅隔離となったとのことです。
この関連で,ニーダーエーステライヒ州の感染者1名と接触のあったウィーン・インターナショナル・スクールの教職員17名が自宅隔離となり,同校は2日と3日の2日間臨時休校となりました。
また,ザルツブルク州当局の発表によれば,2月29日にピンツガウ(Pinzgau)で同ウイルス感染が確認された女性のパートナーについても同ウイルス感染が確認されたとのことです。この女性は先々週末に北イタリアのトリノに滞在した後,先週水曜日にウィーンからピンツガウに列車で移動した模様です。現在この女性,パートナー及び親族2名が自宅隔離となっています。
墺連邦保健省によれば,これでオーストリアにおける確定症例は16名となります。

2 また,オーストリア外務省は2月28日,日本に対して新型コロナウイルス蔓延を理由に「注意」を求める危険レベル2を発出しました。
ただし,日本からオーストリアへの渡航者に対する入国制限は課せられておりません。

3 新型コロナウイルスは風邪と同様にせきやくしゃみなどの飛沫で感染するとされていますので,手洗い,人混みを避ける等の基本的な感染症対策に努めてください。
ただし,当国では覆面禁止法によりマスクの着用が禁止されており,新型コロナウイルス感染予防のためのマスク着用について新聞社から見解を問われた当国内務省は,健康上の理由によりマスクを着用する場合には原則として医師の診断書が必要である旨回答しておりますので,ご注意ください。

4 また,オーストリア国内では昨年12月以降季節性インフルエンザ及び類似の風邪が流行しており,国全体で約20万人以上が感染しています。新型コロナウイルスだけでなく,インフルエンザの予防にも努めてください。

【参考】
■ オーストリア保健省
〇新型コロナウイルス情報(独語)
https://www.sozialministerium.at/Services/News-und-Events/Neuartiges-Coronavirus-(2019-nCov).html
〇新型コロナウイルス・ホットライン(独語・英語)
Infoline Coronavirus: 0800 555 621 (月-金,9:00-17:00)
ウェブサイト:https://www.ages.at/themen/krankheitserreger/coronavirus/
■ 日本厚生労働省
〇新型コロナウイルス関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■ 世界保健機関(WHO)
○ウェブサイト:https://www.who.int/health-topics/coronavirus

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